吉中晋吾・バーグインベスト代表=来週の東京商品取引所のゴムRSS先物相場は、上下15円ほどの値幅でもみ合う展開とみる。先ぎりは、150〜165円のレンジを予想している。
内外の株式相場の急落は、ゴム相場の圧迫要因となっている。現在のゴム先物相場は、産地情勢や需給といった材料以上に、グローバルマクロの影響を受けやすく、株安を抜きに語ることはできない。
株価急落の原因について、市場には新型コロナウイルス感染拡大の第2波に対する警戒感を指摘する向きもあるが、後付け感は否めない。注目すべきは、株式市場のポジションの変化だ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見後に、買い進んできた投資家が、いわゆる「うわさで買って、事実で売る」ポジション整理に動いたことが大きい。
今後の米株価は、ダウ平均でみて、4月中旬〜5月中旬の中心値2万4000ドル付近を意識した動きになるだろう。急落への警戒感から上値は抑えられる一方で、下値は、5月中旬以降の上昇局面で、担ぎ上げられた売方が「やれやれの買い(戻し)」に動くことが考えられ、支えられやすい。
東京ゴムは、150円近辺は弱気勢のポジションが残っており、152円付近まで下げると、買い戻しが誘われそうだ。半面、8日に167円60銭の直近高値を付けた後、手じまい売りに反落していることから、上値も望みにくい状況だ。(了)
内外の株式相場の急落は、ゴム相場の圧迫要因となっている。現在のゴム先物相場は、産地情勢や需給といった材料以上に、グローバルマクロの影響を受けやすく、株安を抜きに語ることはできない。
株価急落の原因について、市場には新型コロナウイルス感染拡大の第2波に対する警戒感を指摘する向きもあるが、後付け感は否めない。注目すべきは、株式市場のポジションの変化だ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見後に、買い進んできた投資家が、いわゆる「うわさで買って、事実で売る」ポジション整理に動いたことが大きい。
今後の米株価は、ダウ平均でみて、4月中旬〜5月中旬の中心値2万4000ドル付近を意識した動きになるだろう。急落への警戒感から上値は抑えられる一方で、下値は、5月中旬以降の上昇局面で、担ぎ上げられた売方が「やれやれの買い(戻し)」に動くことが考えられ、支えられやすい。
東京ゴムは、150円近辺は弱気勢のポジションが残っており、152円付近まで下げると、買い戻しが誘われそうだ。半面、8日に167円60銭の直近高値を付けた後、手じまい売りに反落していることから、上値も望みにくい状況だ。(了)