吉中晋吾・バーグインベスト代表=大阪取引所のJPXゴムRSS先物相場は、先ぎりが175〜195円のレンジで推移するとみている。10月1〜8日に中国の中秋節と国慶節の連休を控え、次第にゴム市場の参加者が減ると予想される。値動きも抑制されたものになるだろう。
RSSの先ぎりチャートをみると、8月末にかけて急伸し、31日に205円50銭の直近高値を付けた。その後に急反落し、直近では185円付近でもみ合う展開となっている。この間の動きはおおむねパーム油などや株価に沿ったものだが、RSSの場合、期近で売りポジションを抱えていた投機筋が買い戻しを急いだことが、上昇に拍車をかける結果となった。ただ、205円オーバーの水準では、1月の年初来高値(208円70銭)が意識され、利益確定の売りが強まったことから急反落を招いた。
大阪のRSSはシンガポールや産地タイの相場と比べて割安感があり、下値を支える要因になろう。半面、米国で新型コロナウイルス危機を受けた追加経済対策をめぐる与野党対立が続く限り、米株価は上値が重くなると予想され、ゴム相場の上値を抑えそうだ。(了)

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