吉中晋吾・バーグインベスト代表=ニューヨーク金先物相場が堅調に推移しており、中心限月は一時1オンス=1800ドル台に乗せた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国をはじめ各国で積極的な金融緩和策や財政出動が打ち出されている。低金利に加え、こうした環境下ではドルの下落につながりやすいことを踏まえれば、利息が付かず、ドル建てで取引されるNY金にとって追い風だ。当面は強基調とみている。
新型コロナの感染「第2波」への警戒感が高まっている。ただ、NY金相場の下値が既に大きく切り上がっている現状を考慮すれば、リスク回避の動きよりも、各国の金融緩和などが金の買いを促すと考えている。また、中国などの主要な現物相場が、底堅さを見せていることも下支え要因だ。
今後数カ月の想定レンジは、下値が1700ドル。上値の予想は難しいが、状況次第では2011年9月に付けた過去最高値(1923.70ドル)が視野に入る。基本的に、下落局面では押し目買いが入る展開は変わらないとみられる。(了)
[時事通信社]
新型コロナの感染「第2波」への警戒感が高まっている。ただ、NY金相場の下値が既に大きく切り上がっている現状を考慮すれば、リスク回避の動きよりも、各国の金融緩和などが金の買いを促すと考えている。また、中国などの主要な現物相場が、底堅さを見せていることも下支え要因だ。
今後数カ月の想定レンジは、下値が1700ドル。上値の予想は難しいが、状況次第では2011年9月に付けた過去最高値(1923.70ドル)が視野に入る。基本的に、下落局面では押し目買いが入る展開は変わらないとみられる。(了)
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