迷ったら徹底的に一つを極めたら良い


8末から9月初週でマーケットの雰囲気もガラッと変化した。ヘッジファンド等のポジショニングにも少し変化が出ていそうな感じもあり、トレーダー達もポジションニュートラルにしている事から10月までは調整・修正相場が続きそうな雰囲気もある。

 

今年は何とも読み辛い相場が続いたことからパフォーマンスが低下している運用者も少なくなく、筆者の周りも同様に不振に陥っているディーラー、トレーダーがおり、中には相談に来てくれる人もいる。

いろいろ話を聞いていると、累計ロスやパフォーマンスの低下には当然理由があるのだが、もう少し掘り下げると共通して欠けている要素というか重要な部分がある事に気付かされる。

全ての人に投資哲学や礎石とか堅苦しい言葉は求めていないが、やはり「目標」、動機がはっきりしていなければ足元は簡単に崩れる。

 

何のために”これ”をやるのか。

 

土台となる部分が将来自分を守ってくれるわけであり、例えば、上で述べた様な「読み辛い相場が続いた」時はどうするのか、といった事も全て土台の部分で決まっているはず。

そもそも、本当の運用者で「予想・予測」という言葉を真面目に使っている人は見た事無いが、マーケットは先が読めないからこそ、自分の基準を構築し、その上で「起こり得る事が現実のものになった時にどの様に対処するのか」を準備し、出来るだけ忍耐と持続力を高めながら物事に対応する事が重要になる。

 

「金儲けの為に稼ぐ」といった点も共通していたような気がするが、それでは続かないでしょ。きっと。

 

筆者がこの仕事をしているのは世界のコモディティを探究する事がモチベーションであり、世界一のコモディティばかと言われるくらい24時間コモディティの事を考え、運用益は“結果付いてきたもの”といった感覚になる。

 

と言う事で、運用者として行き詰まって相談に来られた人たちに対しては、小手先の技術や解決策等は話さず、「一つの分野/市場を極めてみたら?」と伝えるようにしている。

誰も敵わない様なレベルの専門家になれば良い。

 

2年3年続けていくと終わりが無い事に気付き、終わりが無い事がモチベーションになり、結果として運用者としての生き甲斐、また勿論、それなりの報酬も付いてくるものと考えている。

 

 

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About 吉中 晋吾 (よしなか しんご)

バーグインベスト株式会社 代表取締役社長 日系資金運用会社にてチーフディーラー兼ジェネラルマネージャーとしてデリバティブ運用業務、ディーラー育成に従事した後、2012年バーグインベスト株式会社設立。現在、同社代表。 国内外の裁定取引、スプレッド取引にフォーカスした運用スタイル。これまで指導してきたディーラーも国内外で独立し活躍している。 現在の会社では、市場研究とトレーダー/ディーラーの育成に力を入れており、また個人投資家に対しても基礎を中心とした教育プログラムを提供している。