何も無いところに“理由を付ける”のがアナリストの仕事、“手を付けない”のがトレーダーの仕事


動くね。

8/26(月)のマーケットは、個人が朝方に一斉整理(損切)。その後は、「“中国側が昨夜、米国の通商担当者に交渉を再開しようと連絡してきたため、協議を再開することにした。(トランプ大統領)”」、一方では「“米中が電話協議を行ったという情報は聞いていない(中国外務省)”」という事で、マーケットはこれら報道を受け二転三転する中、一応は「合意に辿りつくと考える」とのトランプ大統領の発言を受け“全戻し”の展開となったが、取引自体はアルゴがちまちま値を刻み、マニュアルのトレーダーは傍観、といった内容(内部、曲線も動機薄)。

 

綺麗に分析したところで2秒後に覆されるのが今の相場ゆえ振り回されるトレーダーも多い。トランプ大統領のツイッターに翻弄されているのは勿論だが、マーケット参加者の比率やポジション保有の質に変化が見られている事もプロの運用者の売買を困難にしている一つの側面と言える。

ゴールド等は良い例であるが、 “リスク回避”というワードが投資家の心理的な部分に浸透しつつある中、ゴールドを『保有』する参加者が増えつつある。「○○円まで上がる」といった利益目的の『買い』では無く、安心(保険)のための「保有」であり、或る意味、価格帯を度外視したアクションになる。この様な資金が増えると、例えば、市場参加者(プロ)の多くが好むテクニカル分析をベースとした値動きが打ち消されてしまい、「?」マークと疑心暗鬼で難しい商いを強いられる事になる。

 

浅瀬で遊んでいたつもりが、波にのまれ沖まで連れていかれる様な事もあれば、意固地になって売り続け、最終的には自分の玉で自分を吊り上げ、上の資金流入で止めを刺される事もある。

今の相場は遠くから眺め、振れたら取るくらいでちょうど良いのではないだろうか。

ブローカー(が期待する手数料)や会社(が期待するパフォーマンス)など気にしなくていい。

そんなのは無視して自分の時間と間合いで売買すればいい。

大変な仕事なのだから。

 

筆者自身も、会社の運用者達には同じような気持ちでいます。

 

アナリストの仕事が増える時は、プロの運用者の手数が減る傾向にある。

今はそんな感じ。

 

今のマーケットでプロが最優先すべきはマイナスを出さない事。

手を出し負ければトントンに戻すための膨大なエネルギーを必要とする。

 

生き残れば「次」は必ず来る。

 

そう、因みに、直近の活動の一つなのだが、日本(アジアエリア)のプロのコモディティ運用者(ディーラー、トレーダー、ファンドマネージャー)が集い意見交換できる

様な場所を作っている。

また、立上げの際は、ここのブログ等々を通じてご連絡します。

興味のある方は以下アドレスまでご連絡を。

info@burginvest.co.jp

 

 

 

 


About 吉中 晋吾 (よしなか しんご)

バーグインベスト株式会社 代表取締役社長 日系資金運用会社にてチーフディーラー兼ジェネラルマネージャーとしてデリバティブ運用業務、ディーラー育成に従事した後、2012年バーグインベスト株式会社設立。現在、同社代表。 国内外の裁定取引、スプレッド取引にフォーカスした運用スタイル。これまで指導してきたディーラーも国内外で独立し活躍している。 現在の会社では、市場研究とトレーダー/ディーラーの育成に力を入れており、また個人投資家に対しても基礎を中心とした教育プログラムを提供している。