証拠金枠に執着すると取り残されるぞ


 

 

1月も残り3日。

 

今週は2/1を含め、ECB総裁講演、英議会、米FOMC(議長会見)、米中通商協議、中国PMI、米雇用統計、そして一月末予定の日米通商協議等々ビッグイベント目白押しで「世界健診の一週間か?」と思わせる様なスケジュールとなっている。

 

運用サイドとしては、月初から数日間はご祝儀が続いたものの、月中はダルでアンワインドな相場となった事から、私の周りの運用者仲間も微妙なパフォーマンスとなっている人が多い様な。(まあ、基本は、月中はダルになる傾向を想定して月末月初でポジションを(利が乗る方向で)固める事になるのだが。)

 

ここから数日間、数字の残っていないトレーダーは独自材料とイレギュラーな値動きの狭間で、最低限のパフォーマンスを残すため「稼ぎにいく」事になる。職業として資金を預かっている運用者の運用者としてのスキルが問われる数日間になりそう。

 

ところで、タイトルの件であるが、昔教えていたディーラーが年末の査定の結果、証拠金枠を減らされたとの事。「何で自分がこのレベルまで引き下げられるのか?!」といった感じで憤慨していたが、私からすればダウンサイジングの時期を知らせる単なる渡し船であり、「“環境は変化した、君のポジションサイズも柔軟であるべき”」程度の事で受け止めれば良いじゃん、と率直に感じた。

 

ポイント(メリット)は2つ。

 

1つ目は、市場そのもののキャパシティが縮小すれば自身もサイズダウンしなければならない。運用の世界で重要なのは生き残る事であり、生き残るには市場の変化に対応し続ける事が重要。

 

2つ目は、工夫する、知恵を絞る、アイデアを出す能力が磨かれる。

ジャブジャブの資金力に浸かった運用者にロクなのはいない。少ない証拠金枠の中で、如何にして資金を最大化・効率化できるかを考えるトレーダーが一番強い。故に、自身の環境(証拠金枠等の条件)が他社に比べ低いのであれば、神様がくれた最大のチャンスと考え、とことん知恵を絞り工夫を重ねる努力をした方が良い。

 

「証拠金枠(くだらんプライド)に固執すると取り残される」

 

さて、2019年に入り、今年も様々な挑戦をしていきたいと思っています。

 

アクションの一つに講演等の活動が挙げられるが、今年は、「今後は」、コラボやタイアップに対するアレルギーを無くし、自身が判断して自身の「行動指針」に反していなければ、自然体でコラボ・タイアップなどをしていきたいと思っている。

 

指針とは「日本を取引のセンターにする」事であり、“その”ために必要な活動であれば周りの目やイメージを気にせず進めたい。

 

個人として有名なアナリストになる等、人気商売が目的であれば、イメージ最優先のタイアップ・コラボを考える人も多いと思うが、私の場合(上述の)大きな枠で物事を考えたいので「”マーケットのために正しい”」と感じたものは個人的な拘りや外のイメージは恐れず積極的に関わる様にしたい。

 

一例では、これまで(誘われても)遠慮してきた「特定のブローカーとのコラボ」等が挙げられる。私が嫌いな手口で顧客を勧誘する様な会社は論外だが、しっかりと市場の発展に寄与しているブローカーであれば、下らない拘りやイメージ無しに協力したいと思う。(私の知る限り1.2社しか無いし、ブローカー側としても、玄人・プロ(少数派)受けはするが、大衆(一般投資家)の認知が低い私を使うメリットも少ないが。)

 

いずれにしても、自身の体裁やイメージを優先した壁などはとっぱらい、市場を大きくしていけるような話であれば、誰にでも、どの様な相手でも耳を傾けたい。

 

今年も頑張っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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About 吉中 晋吾 (よしなか しんご)

バーグインベスト株式会社 代表取締役社長 日系資金運用会社にてチーフディーラー兼ジェネラルマネージャーとしてデリバティブ運用業務、ディーラー育成に従事した後、2012年バーグインベスト株式会社設立。現在、同社代表。 国内外の裁定取引、スプレッド取引にフォーカスした運用スタイル。これまで指導してきたディーラーも国内外で独立し活躍している。 現在の会社では、市場研究とトレーダー/ディーラーの育成に力を入れており、また個人投資家に対しても基礎を中心とした教育プログラムを提供している。